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連続体の物理学
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(2021年3月21日更新)
まだ不完全な部分が多いけど...
弾性体や流体など変形を伴う物体を取り扱います。
この分野は, 質点の一つひとつに着目するのでなく, 物質全体を
大雑把に見るという意味では熱力学に似ています。
弾性体としては, 変形や弾性波(地震波など)を取り扱い,
流体としては, 流れや渦, さらに, 液体の波(海面波など)を
取り扱います。
第1章: 連続体
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まだまだ, 書き方がかなり雑です。
連続体を数学記述するための二つの方法を説明します。
一つはオイラー記述、もう一方はラグランジュ記述です。
その後, 連続体としての基本方程式となる流れの方程式を解説します。
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第2章: 変形と運動
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連続体は力を受けると, 明示的に運動するだけでなく,
変形という現象を起こします。本章はそのための基本概念と
数学記述を説明します。
- 力には、体積力と面積力がある。
- 面積力として, 応力がある。応力は, 接線方向と法線方向に分けられる。
圧力や張力は応力の一種。
- 一般の応力を伴う運動方程式はテンソルを使って記述する。
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第3章: 弾性体の静的変形
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(2021年3月14日更新)
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伸び/縮みや曲げなどの変形を取り扱います。
応用例として, 構造体の強度計算である梁の変形を解析します。
- 歪みは伸縮歪みとずれ歪みに分類される。
- 変形の解析には力のモーメントを利用する。
- 集中荷重の片持ち梁について, 梁は3次関数を描いて変形する。
- 両もち梁は片持ち梁より10倍以上強い。
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第4章: 弾性波
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弾性体の動的な変化は波として周囲に伝搬します。
その有名な例が地震波です。
地震波において, 縦波は横波より伝搬速度が速く,
振幅が小さいことは経験的に知られています。
その事実は, 本章で理論的に説明されるのです。
- 弾性波の伝搬方程式は複雑。
よく見ると, 縦波と横波の方程式に分けられる。
- 縦波は疎密波であり, 横波は変形波である。
- 縦波は横波に比べ, 伝搬速度が速く, 振幅が小さい。
- 媒質境界では, 表面はなるややこしい波が存在する。
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第5章: 流体
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流体は自由に形を変形できる連続体です。
その性質ゆえに, 静止状態では接線応力が存在しません。
運動すると, 速度勾配に応じて接線応力が発生します。
それが, 流体中を運動するときの抵抗になります。
- 流体中の運動方程式は, (当然だが) 連続体の運動方程式から導出される。
- 航空機の対気速度を測るピトー管はベルヌーイの定理の応用。
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第6章: 流体の流れ
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流体の流れは, 流体自体が運動・伝搬することによる流れだけでなく,
単に, 位相が伝搬する波動が存在します。
流れを解析するために, ポテンシャル流の考え方が重要になります。
- ポテンシャル流を利用すると, 簡単なモデルならば流線がきれいに描ける。
- 流体中を運動する物体の運動エネルギーは,
誘導質量分のエネルギーが加算される。
- 乱流を伴う運動にはレイノルズ数に注意。
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第7章: 液体の波
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弾性波と同様, 流体も変形と復元が波として周囲に伝搬します。
その例が海面波のような水の波です。
水の波といっても, 津波のような長波や, 一般の海面派のような短波では
性質が大きく異なります。
- 津波のような長波は, 海底でも水が動いている。
水分子の運動軌跡は楕円形。
- 海面波のような短波では, 水面付近しか水は動かない。
水分子の運動軌跡は円形。
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付録
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(2021年3月21日更新)
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付録A: 楕円積分と楕円関数
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