ボールド体 は、話しているキャラクタの名前。
イタリック体は 思っていること。
インデントしていない文章はト書きです。
作者: MiROiR
| ノエルとさくらは城の外へと戻った。 | |
| 舞麗 | ノ... ノエル... さん? |
| ノエル | 舞麗... さん? |
| 舞麗 | ノエルさん!! 久しぶり!! |
| ノエル | 舞麗さん... やっとまた会えた!! |
| むかし友達だったらしく、再会を喜び合う舞麗とノエル。 | |
| 知世 | あの、どちら様でしょうか? |
| ノエル | あ、自己紹介がまだだったわね。 私は朴ノエル。 短い付き合い だけどよろしくお願いね。 |
| そこに小狼と苺鈴が走ってきた。 | |
| 小狼 | さくらーーーー!! |
| 苺鈴 | 木之本さーーーーん!! |
| さくら | 小狼君ーーー!! 苺鈴ちゃーーーん!! |
| 再会できたことを喜ぶさくら・小狼・苺鈴。 さらに、 | |
| 桃矢 | ったく、何してたんだ。 |
| さくら | あ、あははは... |
| 雪兎 | さくらちゃんたち、こんなところにいたんだね。 あ... [舞麗とノエルに気付く] |
| 舞麗 | [雪兎を見て] あ、私、金 舞麗です! |
| ノエル | [雪兎を見て] わ、私、朴 ノエルです! |
| 雪兎 | ? |
| 桃矢 | ... |
| こんなやり取りをしていると、さくらの携帯電話が鳴った。 画面の表示から、 公衆電話からかかっていることが分かる。 | |
| さくら | はい、木之本桜です。 |
| エリオル | さくらさん、こちらエリオルです。 |
| さくら | え、エリオル君...? ねえ、今どこにいるの? |
| エリオル | 今... |
| そこで奈久留がエリオルから受話器を分捕る。 | |
| 奈久留 | 今、三ノ宮でショッピ... |
| エリオル | [奈久留の台詞中に割り込んで] こらルビー・ムーン、受話器を 横取りするんじゃない！ |
| 奈久留 | ...矢君にもよろしくね〜☆ |
| そういうと奈久留は電話を切ってしまった。 | |
| さくら | ほえ...? |
| エリオルが電話をかけるということは、何か重大なことがあったから なのだろう。 何なのだろうかは分からないが、今エリオルが三ノ宮に いることだけは分かった。 | |
| 昼になって、梅田のとあるレストランに、8人は昼食を食べに行った。 8人は思い思いの昼食を取っているが、一人だけ明らかに異常な量の 料理を注文した人がいた。 雪兎である。 彼の食事量の多さに、舞麗とノエルは仰天したが、ほかの5人は慣れているので さして驚きはしなかった。 食事をしていると、またさくらの携帯電話が 鳴った。また公衆電話からかかっている。 | |
| さくら | はい、木之本桜です。 |
| エリオル | さくらさん、こちらエリオルです。 さっきはすみません。 |
| さくら | ... |
| エリオル | さくらさん、オムニテネブリアの伝説を知っていますね。 |
| さくら | うん... |
| エリオル | そのオムニテネブリアが今日降臨するということは聞きましたね。 |
| さくら | うん... |
| エリオル | 今、神戸の三ノ宮にいるんですが、大体の方角と距離、 強さは分かります。 |
| さくら | ... |
| エリオル | そのオムニテネブリアが降臨する地点が、大体分かりました。 |
| さくら | ... |
| エリオル | 大阪市の... 南西部です。 |
| さくら | 大阪市の南西部? |
| エリオル | はい。 それ以上の詳しいことは、現地に行ってみないと 分かりませんが、あいにくルビームーンと歌帆... |
| ここで電話は切れた。 | |
| そのころのエリオルは... | |
| エリオル | テレカが度数切れか。 参ったな。 |
| スッピー | まったく、何でこういうときのために小銭を 用意しておかなかったのですか。 |
| さくら | ほえ...? |