この章が遅くなってごめんなさい! 時間を割いてこの第2作目を読んでくださる 方々に感謝いたします。 さて、第2章が始まります。 お楽しみください。 ^_____^

-EcuaGirl

運命の守護者

Rating: PG

by EcuaGirl


第2章

数時間後、さくらは買い物をしに出かけた。 さくらの父親は仕事に出かけ、 兄は友達と勉強するために出かけている。 さくらは店に着く前に、買い物リストを確認した。 店のドアを開けようとすると、 彼女は近くに奇妙な気配を感じた。さくらには、それが何かわからなかったが、 奇妙な気配に違いないと思った。

「この気配はどこから?」 さくらは心の中で自問した。 後ろを振り返ったが、 以外にも、誰もいなかった。 「ヘンだな。 お家に帰ったらケロちゃんに 話さなきゃ。」 と、さくらは独り言を言った。

さくらは気づかなかったが、黒いトレンチコートの謎の男は 木の陰に隠れていた。 さくらに気づかれたわけでも、完全に気配を 悟られたわけでもないとわかり、男はにやりと笑った。 もし、 気づかれていたら、さくらに姿を見られているはずだからである。

「カードの主 木之本桜。 すぐに... 忘れる。」 と、男はつぶやいた。 「私の守護者もそれを見届けてくれるだろう。」 その男は含み笑いをした。

さくらが店に入るとすぐに、男は跡形もなく消えた。 ただ、一対の足跡だけが くっきりと残っているだけだった。 その希薄な空気の中に、まだ邪悪な笑い 声が聞こえるかのように思えた。

***** ペンギン公園 *****

14歳の中国系の二人が、一緒に公園を歩いていた。 一人は、黒髪の少女で、 髪を中央で分け、赤い瞳をして、中国系の赤いドレスを着ている。 もう一人は、 褐色の瞳に、無造作な茶色い髪をして、緑色のシャツとジーンズをはいた 少年だった。

「で、小狼。 木之本さんに好きだと言うんでしょうね? ん?」 苺鈴は、自分がかつて愛していたいとこに質問をした。 横にいるその少年は肩をすくめるだけだった。

「さあな。」 小狼は、ポケットに手を入れ、下を向いて答えた。

「さあな、ってどーゆーこと?!」 と苺鈴は叫んだ。 「小狼、あなた いくつよ? どうして、木之本さんのことが好きだって告白しないでいれるわけ?」 と、苺鈴はバカにしたような口調で言った。

「苺鈴! 以前、俺がさくらが好きだって言った時、おまえはやきもちを焼いて なかったよな?」 と、小狼が訊くと、今度は苺鈴が黙ってしまった。 数秒の後、苺鈴はため息をついた。

「悔しかったわよ。」 赤い瞳の少女は正直に言った。 「小狼が 木之本さんのことを好きだっていったとき、わたしは心の底で 木之本さんが憎らしいくらい怒ったわ。 でも、憎むことはできなかった。 木之本さんは友達だもの。 それは、意地悪はしたけど。 小狼が木之本さんと いれば幸せになるなら、わたしだって幸せなのよ。」

苺鈴の正直な言葉を聞いて、少しだけ時間をおいて、小狼は微笑んだ。 小狼は、まだ苺鈴が深く自分のことを好きだと言うことを知っていた。 でも、その好きは、家族に対する優しさのような愛で、小狼が さくらに感じるような恋愛感情ではないとわかっていた。 あれから二年、 小狼と苺鈴は友枝町に戻ってきて、さくらに会い、友枝町の学校に卒業まで 通うことにしたのだ。 その14歳の美少年は、かつてのライバルに 恋愛感情を抱き、今ではクロウカードはさくらカードに変換されて しまっている。 隣にいるいとこのせいもあって、小狼は手遅れになる前に 自分の気持ちを告白しなければならないと思っている。 二人が歩いていると、 小狼は背後に不思議な気配を感じた。

「なんだ?」 と思い、素早く振り返ってみたが、誰もいなかった。 その時、不思議な気配は消え去った。 「ヘンだな。 気配を感じたはずなのに。」

「感じたってなにを?」 と苺鈴が尋ねた。 その褐色の髪の少年は、 驚いた顔で苺鈴の方を向いた。

「なんでもない。 妙な気配を感じたと思ったが、気のせいみたいだ。」 と、小狼は答えた。

「ひょっとしてクロウカード?」 と苺鈴が訊くと、小狼はすぐに首を振った。

「それはありえない。」 と小狼は答えた。 「クロウカードはすべて捕まえて、 封印して、しかも、変換もしている。 他のカードがあるなんてありえない。」

二人は歩き続けたが、黒いトレンチコートの男の気配には気づかなかった。 小狼にも自分の気配が気づかれなかったことがわかり、男は含み笑いを していた。 男はとげのついた球がついた鍵を取り出し、しっかりと 手に握りしめた。

「ついに見つけたぞ。 李小狼、クロウの子孫。」 男は妙な笑いを浮かべている。 「かわいいカード主 さくらに恋をしているようだな。 おまえには、これから 破壊計画に手を貸してもらうぞ。」 男は静かに笑った。

小狼と苺鈴が行ってしまうの見届けた後で、男は木から飛び降り、 着地をすると、ほこりを払い落とした。 彼は、鍵をしっかりと握りしめたまま その場を歩いて去った。 男は、封印がとかれたカードが他にもあるらしいことを つぶやいている。 小さいなコンパスを取り出し、呪文を唱えると、 白い光線が飛び出した。 男は自分が去る前に守護者たちが何かを必要と しているのか疑問に思った。

***** さくらの家 *****

それから数分後、さくらは腕に買い物袋を抱えて帰ってきた。 さくらは、自分の腕の感覚がなくなる前にキッチンに駆け込んだ。 父親が帰る前に買い物を済ませないとならないということで走ったので、 さくらは息を切らせていた。 キッチンを見渡し、さくらは買ってきたものを 出してテーブルの上に並べた。 最後のものを冷蔵庫の上に置くと、 カウンターに紙切れが置いてあるのを見た。

「ほえ、誰だろう?」 紙切れを見たさくらは言った。 「あれ? ケロちゃんからだ。」

さくら え

いわな あかん ことが ある。 すうじかんまえ まどのそとお みて さくらが かえってくるのお まっとったら くろい けはいが したんや。 そとにわ くろい とれんちこおとお きた くろう そっくりの おとこが いたで。 そいつが なにもんかわ しらんけど きお つけた ほうが ええ。 そいつわ さくらかあどお ねらってる かも しれんし もしかしたら... とにかく ちゅういするんや。

それはそうと ぷりんと けんちきの ちきんすとりっぷと ぺぷしわ かってきたか? すぐ へやに もどって きてや。

けるべろす より

「黒い気配? クロウさんそっくりの人? けんちき?」 とさくらは、心の中で 尋ねた。 「しまった! KFC に行くの忘れちゃった!」

さくらは急いで二階の自分の部屋に上がった。 ちょうどケロがテレビ ゲームをしている時間である。

***** 友枝町のとある場所 *****

ちょうどその時、カーリとその守護者ユィンは軽い食事をしていた。 カーリはユィンにドッグフードのようなものを与えるが、ユィンは 嫌がった。

「カーリ、わたしは食事はしないって知ってるでしょ。 わたしは普通の 犬ではないんだから。 犬なんかじゃない!」 とユィンは、 腕を組み、鼻を上に向けて誇らしげに言った。 どんなに犬ではないと言っても、 ユィンは犬そっくりに見えた。

「ほら、ユィン! ひとくち くらいいいでしょ?」 と、カーリは目をうるうる させて頼んだ。 「ユィンちゃん、お・ね・が・い。」 と、カーリは青い目に 涙を浮かべてお願いした。

「カーリ・アンメイ、あなたは13歳になるというのに、精神年齢は5歳ですか。」 と、ユィンはひきつりながらそう思った。 「じきに、あなたは自分のことが もっとわかるようになるでしょう。 わたしにはそれを止めることができない。 あなたが運命の守護者を見つけなければならない運命を。」

ユィンの真の主の命令にカーリが従い、運命の守護者が誰であっても、 それをカーリが倒さなければならないと運命づけられていることに、 ユィンは申し訳ない気持ちになった。 主がどんなに冷酷であるか、 そして、カーリがするように義務づけられていることがあっても、 そのとおりにさせてくれないだろうことをユィンは知っていた。 ユィンが深く考え込んでいると、カーリはその前にビスケットをちらつかせる。

「ユィンってば!!」 と、カーリは叫んでユィンを振り向かせた。 「ユィンってば、どうしていつも真面目に考え込むのよ? そんな 考え込んだら脳みそシワシワになっちゃうよ!」 その言葉に、 ユィンは熟考から戻り、カーリに顔を向ける。

「カーリ、いつも言ってるでしょ! いやといったらイヤ!」 そんな犬のえさを食べるわけが、どんなにあなたが...」 ユィンが 言い終わらないうちに、カーリはユィンの口にビスケットを押し込んだ。

「どう、ユィン。 おいしい?」 と、青い目の少女は訊いたが、 ユィンは不快そうにビスケットを吐き出した。 それだ返事だった。

「だぁぁあ! むかつく! 見ましたね? わたしは食べるのがいやなんです!」 と、ユィンは叫んだ。

黒い天使の翼や螺旋状の尾をもっていても、基本的に犬に似ている というのに、本当に犬のえさが嫌いだったので、カーリはユィンに 本当に悪いことをしたと反省した。 彼女は子犬のような守護者を抱き上げた。

「カーリ、わたしは赤ちゃんじゃない。」 と、ユィンは反抗した。

「しっ! じっとして、ユィン。」 と言って、カーリは鼻を寄せた。

「カーリの力はまだ弱いが、きっと、すばらしい主になれる... あの人よりも...」

ドアのチャイムが鳴り、ユィンの考えは止められた。 カーリはユィンを放して 立ち上がった。 後ろをはたいて寝室のドアを開け、部屋を出ると、 居間の方に向かった。 ユィンは、自分の主が彼らのすみかに向かってきている 気配を感じた。

「パパ!! また来てくれて嬉しい!」 と言って、カーリは父親に抱きついた。

カーリの父は、娘を引き離しながら、ほくそ笑んでいる。 黒いトレンチコートを 脱ぐと、その下に、ダークブルーのボタンのついたシャツに赤いネクタイを 締め、黒いスラックスをはいているのが見えた。 その男はグレイの瞳で カーリを見ると、娘の褐色の髪をくしゃくしゃと撫でた。

「やあ、カーリ。」 その黒髪の男は優しい声であいさつをした。 さらに、 カーリの背後に浮いているユィンの方向に顔を向けた。 「やあ、ユィン・ヤン。」 男は意地悪そうにユィンのフルネームを呼んだが、 カーリはそのことに気づいていなかった。

ユィンは主が戻ってきたことに腹を立てながら、「おかえりなさい、フーアイ。」 と心の中で返事をした。 フーアイは、逃げ回っているカードや、運命の守護者の 所在に関する知らせがあるまでは、めったに帰ってこないのであった。

「カーリにユィン、今日は面白いニュースがあります。」 と、フーアイは 優しそうな声で言った。

「なーに、パパ?」 と、自分とペットに何を言ってくれるのか聞きたそうに、 カーリは言った。

「実は、ニュースは2つあるんだよ。」 と、犬を撫でるようにカーリの頭に 手をおいて、フーアイは話した。 「友枝中学校に手続きをしてきたんだけど、 さっそく、明日からカーリは友枝中に通うことになったんですよ。」

「本当、パパ? やったぁ!」 カーリは嬉しくなって、父親にしっかりと抱きついた。 「どう、ユィン? わたし、学校に行くんだよ。」 と、カーリはユィンをつかんで クルクル回った。

「カーリ! 目が回る!!」 と、ユィンは目をグルグルにしながら叫んだ。 幸せそうな二人を見ながら、フーアイは幸せそうに笑った。 しかし、娘と守護者に二つ目のニュースを話そうとすると、眉をひそめた。

「カーリにユィン、もう一つ話があるんだけど...」 とフーアイは話し始めた。 話を聞くと、カーリはユィンと回るのをやめた。

「パパ? なんて言ったの?」

フーアイは息を深く吸って、娘に話をした。 「ついに運命の守護者を見つけたんだよ。」 と言って、にやりと笑った。

父親がそう言った瞬間、運命の守護者が見つかったという考えに カーリは青ざめた。 その選ばれし人物を探しに、父がまたいなくなるのは 嫌だったのだ。 ユィンは不機嫌そうにうなって、自分とカーリの恐怖心を 表現している。

「カーリ、明日 学校に行った時、それが、運命の守護者を 私のもとに連れてくるように、カーリが力を貸してくれる時なんですよ。」


あとがき

ちょっと混乱しましたか? ふふふ、ごめんなさい。 一週間くらいで第3章ができると思います。 ちょうど同時に、“21 Questions” の続きもできる と思います。

時間を割いて私のフィックを読んでくださる人たちにお礼を申し上げます。 では、次の章にて... ^__________^

“CardMasters” の投稿が遅れてごめんなさい。 その作品は、 すぐにでも始めますから! 最近、ちょっと忙しいので。

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