32. さくらとケロと小狼と

チェンジのカードを捕まえている間に、小狼とケロの心が、チェンジの魔法で入れ替わってしまう。 わかりやすく言うと、ケロが小狼の格好に、小狼がケロの格好になってしまった。 もとに戻るには、チェンジの魔法が弱くなるまで24時間待たなければならない。

小狼の姿のケロが小狼のマンションに戻ると、 ウェイの帰りが遅くなるので二人で夕食の準備をしないといけないと苺鈴は伝えた。 ケロは料理が初めてだったので、まずいスープを作ってしまい、おまけに、 ケロのようなしゃべり方になっているため、苺鈴に少しだけ怪しまれてしまう。 一方、さくらがケロの姿をした小狼を家に連れて帰ったところに、桃矢が雪兎を家に連れてきた。 さくらは喜ぶが、小狼はさくらの部屋を抜け出して雪兎の姿を見に行く。 小狼は、挙げ句の果てに、台所の窓から落ちてしまう。

翌朝、さくらはケロの姿をした小狼を学校に連れて行くが、そこでは小狼の姿をしたケロが ゲームキャラクターのマネをして見せている。 さくらと小狼はケロを裏庭に連れて行き、おとなしくするように言うが、その時来た知世が、 ケロと小狼の心が入れ替わっていることに気づく。 その後も、ケロの行動はヒヤヒヤもので、サッカーの試合中に四本足で走ったり。 一方、小狼は、ぬいぐるみと間違われて教室から出されてしまう。 授業が終わって、 苺鈴もついに二人の心が入れ替わっていることを知るが、既に、寺田先生が小狼を持ち去った後だった。 四人は後を追い、小狼がおもちゃ屋のクレーンゲームに入れられていることに気づく。 すると、小狼の格好をしたケロが、小狼を外に出すためにクレーンゲームに挑む。 小狼のお金で...

その後、公園に戻り、小狼とケロはしっかと抱き合い、さくらがチェンジのカードを使うと、 二人はやっと、もとの姿に戻る。


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33. さくらのさむーいアイススケート

外は寒くなり、学校前の道も凍っている。 さくらがローラーブレードをはいて 氷の上に降りると、滑って転んでしまう。 さくらはアイススケートをしたことがないので、次の日のスケートの授業がちょっと心配。

さくらは奇妙な夢を見た。 ビルの屋上に立って、東京タワーを見ている。 今度は、タワーの上に髪が長くて黄色い瞳の人が立っているのが見える。 さくらは起きると、ベッドから飛び出して、まっさかさまになっていた。

授業があるスケートリンクで、知世が滑るのを見て、さくらも挑戦するがすぐに転んでしまう。 小狼と苺鈴は、香港で育ったため、スケートができない。 観月先生に教えられて、さくらは少しずつスケートができるようになっていく。 一方、観月先生を疑っている小狼は、一人で練習を続ける。

午後になって、スケートリンクは凍てつく寒さになり、さくらと小狼 (それから観月先生) 以外はみんな凍ってしまう。 これはフリーズのカードの仕業。 巨大な魚の姿をしたフリーズは リンクの下で泳いでいる。 繰り返すフリーズの攻撃で、さくらは氷の壁にうちつけられて気を 失ってしまった。 小狼はさくらを起こして、自分がフリーズをおびき寄せて、 氷の上に出してきたところを封印するようにさくらに提案する。 小狼に挑発され、フリーズは氷の上に飛び出し、その瞬間、さくらに封印される。 封印されたカードは小狼の手に飛び、気温はもとに戻る。


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34. さくらと雪兎と昼の月

区役所は次の日曜日に、「友枝クイズラリー」 を予定していて、それが学校でも噂になっている。 山崎がクイズがとても得意なので、千春は山崎と出ることにしている。 さくらも知世に一緒に出ようと誘うが、知世はどちらかというとさくらの 撮影をしていたいので、雪兎が代わりに出ることになる。

日曜日になって、小狼と苺鈴もクイズラリーに出ていることがわかった。 参加者は二人組になって、クイズを一問ずつ答えながら、各クイズポイントをまわっていく。 クイズポイントは街中のあらゆる場所にあり、10問を答えると、 街のどこかに隠されている撫子の花のレリーフの位置がわかるヒントを教えてもらえる。

クイズラリーでは雪兎の頭の良さがひかり、さくらと雪兎はクイズをクリアしていく。 最後のクイズポイントは友枝小学校で、出題者は観月先生だった。 今度は、 ジャンケンで、さくらが答えるように決まってしまう。 しばらく考えた後、さくらはクイズに正解し、レリーフのありかを知るヒントをもらえた。 その場所に行こうとすると、満月だから気をつけるように、と観月先生はさくらに言う。 さくらと雪兎はレリーフを探して、ペンギン公園の奥に入る。 さくらが上を見ると 昼の空に満月が光っていて、観月先生の言葉を思い出すと、めまいがして崖から落ちる。 雪兎は身を投げ出して、さくらを無事に受け止める。 辺りが暗くなって、 さくらが目を覚ますと、雪兎は足にひどいケガをしている。 それでも、雪兎は、樹と樹の間に隠れていたレリーフを見せてくれた。

桃矢とさくらの友達は心配して、さくらが戻ってくるのを待っていたが、 そこに、さくらと雪兎が歩いて戻って来た。 雪兎は立つこともままならず、 さくらの肩をかりていた。 参加賞をもらって、雪兎はさくらに微笑みかける。

いちゃもん 満月は地球を挟んで太陽の 反対側にあるので、決して昼間には見えません。


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35. さくらのすてきなクリスマス

さくらは授業中に居眠りをして夢を見ていた。 ビルの屋上に立って、東京タワーとその上に立っている髪の長い人を見ている。 帰り道で、さくらは知世にクリスマスのことを話し、藤隆と桃矢へのプレゼントは考えているが、 雪兎へのプレゼントが思いつかないと言う。 次の日に苺鈴に相談してみると、どんなものを贈っても、一生懸命、それを選んだり、 作ったりしたのなら問題ないと言ってくれた。

クイズラリーの賞品で千春が勝ち取った遊園地のチケットをさくらがもらったので、 さくらは雪兎を誘いたかったが、なかなか思い切ることができない。 最後に、ケロがケータイのリダイヤルを押して、やっとさくらは誘うことができ、 雪兎も大丈夫だと言ってくれる。

ケロと知世は、さくらの後をつけて、デート中のさくらを撮影している。 さくらは雪兎と遊園地に来られてとても楽しそう。 ちょうどそこで、小狼と苺鈴に会った。 一緒にまわることにした四人は、遊園地の乗り物をたっぷり楽しむ。 昼食をとっていると、電線にわたした電球に火がつき、たちまち火が広がっていく。 小狼はカードを使って時間を止め、さくらはタイムの魔法が切れる前に、 まわりの人々をスリープで眠らせる。 さくらがウィンディを使うと火は広がってしまった。 そこにケロが現れて、四大元素の一つで攻撃魔法のファイアリの仕業だから、 ウィンディとウォーティを同時に使うように言う。 難しいことだが、さくらは同時に カードを使うことに挑戦し、成功する。 さくらはついにファイアリのカードを捕まえた。

さくらと雪兎が観覧車に乗っている間、ケロは夜空に飛び立ち、ファイアリのカードで 戻った力を使って輝く火の粉を降らせる。 さくらは自分が作った雪兎の人形を手渡し、 それをもらっった雪兎は喜んでくれた。 最後に、「来年も来れるといいね」 と雪兎が言うと、 さくらは何とも言えないくらい幸せな気分になる。

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