28. さくらとおまじないカード

さくらのクラスは家庭科でコロッケを作っている。 さくらははじける油を怖がって、コロッケをフライパンに入れることができない。 さくらは、授業中にうまく調理できなかった。

一方、ツインベルで売られているおまじないガードがクラスで流行っている。 願いによって、いろいろな種類のカードがあり、そのカードを持っていると願いが叶うという噂がある。 実のところ、奈緒子は体育の時間に、心配していた跳び箱を跳ぶことができ、それがジャンプのカードのおかげだと信じている。 不思議なことに、そのカードはどことなくクロウカードに似ている。 それでさくらは、料理に役立つカードを買おうと思って、帰りにツインベルによっていくが、店長の真樹は、クックのカードが売り切れて、次の日まで入ってこないと教えてくれる。 その時、苺鈴がラブのカードを買って店を出てくるが、恥ずかしがって走っていく。

次の日、さくらと知世がツインベルに来ると、さくらはクロウカードの気配を感じる。 せいぜいわかったのは、店の中にカードがいたが、既になくなっていることだった。 真樹が言うには、それはショットのカードで、さくらの友達の誰かがカードを買って行ったということだった。 ショットが攻撃のクロウカードであるとわかり、さくらは急いで買った人を捜さなければならない。 危険を承知で、白昼堂々とフライで飛んで奈緒子と千春と見つけるが、二人ともショットを持っていない。 千春が気づいたことによると、苺鈴がカードを買ったかもしれないと言う。 さくらが飛び立とうとすると、そこに小狼も加わる。

小狼の羅針盤に導かれ、さくらと小狼は学校の屋上に着く。 そこには苺鈴がいたが、運悪く、目委員はカードを発動させてしまい、小狼が狙われることに。 さくらはミラーを使ってショットの攻撃を跳ね返して、ショットを封印する。

家に帰ったさくらは、コロッケの調理に成功する。 おまじないカードは魔法のカードではなく、その気になれば叶わない夢はないとケロは言う。


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29. さくらのあまーいクッキング

さくらは今度の家庭科の実習のために、藤隆とケーキ作りの練習をしている。 好きな人のことを思って作ればおいしいケーキができる、と藤隆は言う。

さくらのグループはチョコレートケーキを、小狼のグループはカスタードクリームケーキを作ることにした。 帰り道で、小狼がケーキ屋を覗いてケーキの作り方を勉強しているのをさくらは見るが、 その時、ケーキ屋から雪兎が出てきて、ケーキが好きだというと、さくらも小狼もすっかりやる気になる。

家庭科の授業中に不思議なことが起きた。 どの子が作ったケーキも甘くなりすぎて食べられない。 でも、みんなが同じ間違いをしたとは考えづらい。 さらに驚くには、他のクラスの子たちのケーキも甘くなりすぎたのだ。

次の週、さくらのクラスはケーキ作りに再挑戦。 ゆる休みにケーキをオーブンで焼いている間に、さくらと小狼はクロウカードの気配を感じる。 前の週にケーキを極端に甘くしたのは、スイートのカードの仕業だった。 誰もいない家庭科室で、さくらと小狼はドアと窓を閉めてカードが逃げられないようにし、捕まえようとする。 しかし、小さくて素早いのでカードを捕まえられない。 スイートは甘さの精霊だから、塩が嫌いだとさくらは考え、二人で塩をかけてまわる。 塩にまみれると、スイートは元気をなくし、さくらはスイートを封印する。 いたずら好きのスイートも封印して、さくらはおいしいケーキを焼くことができ、後にそれを食べた雪兎も喜んでくれる。


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30. さくらとケガをしたカード

夜になって、さくらはフライでダッシュのカードを追い、疲れたところで、ウィンディでダッシュを拘束する。 しかし、ダッシュは激しくもがいて、空中にはじき出され、民家の庭に落下する。 さくらは捕まえようとして庭に入ろうとするが、変な格好の女の子を見たと言って女性が警官を連れてきたので、さくらは退散する。 その家に住んでいるのは、立花玲という小学六年生で、ダッシュを手当てして、飼うことを決める。

翌朝、知世の作戦により、さくらは野球をして、ボールを探すふりをして庭に入ろうとするが、 入る前に玲がボールを持ってきてくれたので、作戦は失敗。

放課後、玲は今度の陸上競技大会に向けて練習をしていた。 はじめは調子が悪そうだったが、二本目では自己最高記録で走ってしまう。 玲はさくらと知世を家に招く。 玲はダッシュが幸運を持ってきたと思っていて、 二人にダッシュを見せようとするが、さくらは急用をでっち上げて、玲の家を出る。

玲は走るたびに記録を更新していくが、間違いなく、それはダッシュのカードの仕業。 その結果、玲は陸上大会への出場権を勝ち取り、さくらもチアリーディングのために、競技場に行くことになる。 さくらは、ダッシュのカードを封印することをためらっている。

翌日、さくらと知世は小狼が玲の家に走っていき、ダッシュのカードを見つけるのを見る。 小狼はダッシュを追って林に入り、さくらはそれを追う。 さくらはまだためらっていたが、魔法で勝ったとしてもそれは実力ではないとケロは言う。 それで、さくらは意を決して、ダッシュを封印する。 封印されたカードは小狼の手元に飛ぶ。

陸上競技大会で、玲は落ち込んでいるが、なんとか決勝にたどり着く。 スタートラインに着く時に、玲はゴールライン上でダッシュが飛び跳ねるのを見る。 さくらも同じものを見る。 ピストルが鳴り、選手が飛び出し、幸運にも玲が優勝する。 小狼の影を見て、さくらは追いかけてダッシュのカードについて訊いてみるが、玲は自分の実力で勝ったと小狼は言う。 それでさくらは、玲の優勝を心から喜ぶ。


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31. さくらと名前のない本

さくらは階段を下り、朝食食べるため、食卓に着くが、桃矢がいつものようにさくらを怪獣と呼ぶ。 さくらはそれがいやで、いつか電柱くらい大きくなって桃矢を踏みつぶしたいと思っている。

学校では奈緒子がドラゴンの本を読んでいる。 一方、昼休み中に小狼はクロウカードの気配を感じている。 放課後、奈緒子が書店に寄りたいというので、さくらたちは学校帰りに書店に入る。 奈緒子は題名のない不思議な本を買うが、さくらは商店街にクロウカードの気配がするのに気づいている。

その夜、さくらと知世は商店街に戻り、カードを捕まえに来るが、小狼と苺鈴も現れる。 すると、サイくらいの巨大なネコが歩いてくるのを見る。 そのネコから逃げようとするが、苺鈴はつまずいて転んでしまい、ネコに捕まる。 小狼が剣を構えて苺鈴を助けようとすると、ネコは小狼にほおずりをする。 それはビッグのカードの仕業。 その時、さくらはカードがいる場所をつきとめ、封印する。

四人とケロが公園を歩いていると、お姫様が目の前を通り過ぎ消えていくのを見る。 さくららは幽霊と思いこんで、怖がっていが、幽霊などではなく、クリエイトのカードの仕業だった。しかも、使っているのは奈緒子。 学校帰りに買った本がクリエイトのカードだった。 奈緒子の想像力から出た不思議の生物、翼をもったヒョウ、カバ、馬などは渦巻きの目もしている。 最後に巨大ドラゴンが現れ、街に向かって歩き出すので、そのまま放っておけない。 さくらはビッグのカードでドラゴンと同じくらいの大きさになって戦う。 しかし、ドラゴンの倒し方を知らないので、さくらは危うく負けそうになる。 運良く、その時、奈緒子が書くのをやめたので、ドラゴンは姿を消し始め、さくらは立ち上がってカードを封印する。

翌朝、桃矢はまたさくらを怪獣と読んで意地悪するが、もうさくらは怒ったりしない。 ビッグのカードを使って、いつでも桃矢を踏むことができるようになったから。

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