16. さくらと思い出の虹

さくらの家族 (ケロも含む) と雪兎は、高原にやって来る。 藤隆の友達が別荘を貸してくれるので、二泊することにした。 みんなが買い出しに言っている間、さくらとケロは別荘のまわりを散歩する。 散歩の途中で、近所の大きな別荘にいる老人がさくらをお茶に招待する。

さくらはその老人と次の日も招待されたことを家族に言うと、藤隆は笑いながら、行ってもいいと言ってくれた。 翌朝、藤隆はその老人にと、焼いたクッキーをさくらに持たせる。 老人の別荘に着くと、老人はさくらをある部屋に連れて行く。 その部屋は、老人の孫に当たる女の子の部屋で、その子は既に亡くなっていた。 さくらの名前を聞くと、老人の顔は一瞬険しくなるが、その後、笑って、さくらをテニスコートに連れ出す。 二人はテニスをして、その後、お茶をすることにした。 さくらは持ってきたクッキーを走って取りに行く。 さくらがお父さんのことを話すと、老人はクッキーを食べてくれた。 それから、老人は、もらってくれると孫が喜ぶと言って、その孫が気に入っていたドレスをさくらにくれる。 さくらは、その孫が書いた虹の絵を見る。 老人がベランダから虹を見るのが好きだから、孫が描いてくれた絵だった。

さくらはケロにその老人のことを話し、お返しになにかをしてあげたいと言った。 翌朝、さくらは、自分が帰った後に、ベランダに立ってほしいとお願いする。 さくらがレインを使うと、ベランダに立った老人は虹を見ることができた。 この老人は、実は撫子のおじいさん、つまり、さくらのひいおじいさんだった。 この別荘での出来事は、すべて園美が仕組んだことだった。 老人はさくらに会えたことを喜び、 藤隆がよい人間であることを知ることができた。


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17. さくらのこわーいきもだめし

さくらは臨海学校に来ている。 沖まで泳いでいくと、小狼が洞窟の入口にいるのを見る。 友達がビーチバレーをやろうと言ってさくらを呼ぶので、さくらは戻ってビーチバレーを始める。 笛が鳴り、生徒たちは並んで地引き網を引く。 その結果は大漁。

消灯後、さくらのグループは次の日にやることになっているきもだめしについて話している。 さくらは怖がっているが、きもだめし中に生徒が消えてしまうという、怖い話を奈緒子は始める。 すっかり怖じ気づいて眠れなくなったさくらは外を歩くが、その時、小狼が肩をたたく。 二人は海岸に腰掛けて、一緒に話す。 その話しに寄れば、小狼は偉 (ウェイ) と一緒に暮らしていて、他の家族は香港にいるということだった。

次の晩に肝試しが開催され、洞窟に入る前からさくらは青ざめている。 知世はさくらの手を引いて中に入る。 寺田先生が二人をおどかした後、誰も現れないので、知世は不思議に思う。 橋の向こうから千春の叫び声が聞こえ、二人は橋を渡る。 千春と利佳は、奈緒子が消えたと言って泣いていて、その後、目の前で千春と利佳も消えてしまう。 さくらと知世は橋の上を走って戻るが、その時に知世も姿を消し、手に持っていたロウソクが橋の上に落ちる。 すぐに橋に火がつき、さくらは橋が焼け落ちるのを黙ってみているだけだった。 小狼がさくらのところに走ってきて、取り乱しかけているさくらをなだめる。 小狼がクロウカードの仕業だというので、フロートのカードを使って、二人は対岸に移動する。 向こう岸に着くと、小狼の姿が消え始める。 さくらは集中して、発動しているカードが祠 (ほこら) の中にあることに気づく。 さくらは祠を開け、カードを封印する。 それはイレーズのカードだった。

翌朝、誰もきもだめしのことをなにも覚えていない。 小狼が言うには、イレーズがみんなの記憶も消してしまったということだった。


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18. さくらと雪兎と夏祭り

さくらは夢の中で、光る玉に囲まれている。 さくらが夢の中でなにかを言いかけた時に、ケロがさくらを起こす。 なにを言いかけていたのかとケロが訊くが、さくらは覚えていなかったので、 ケロは、さくらのように力のあるものが見る夢は予知無であることが多いと強調する。

さくらは夕食の当番だったので、買い物に出かける。買い物を終えると、さくらは雪兎の家の前で立ち止まる。 すると、そこで雪兎と会い、家の中に通される。 二人は長い間話をして、それから、雪兎が家まで送ってくれることになった。 帰り道で、さくらは (文字どおり) 桃矢にぶつかり、雪兎を家に招き入れる。 夕食の準備をしながら、その晩、月峰神社のお祭りに知世と行きたいとさくらが言う。 心配した桃矢は、自分もついて行くと言い出す。

さくらと知世と桃矢と雪兎は、一緒に神社に行く。 さくらはヨーヨー釣りに挑戦するがうまくいかない。 それで、雪兎が挑戦し、さくらの好きなヨーヨーを釣り上げてくれる。 その時、小狼が射的で景品をたくさんもらっているのを見る。 小狼は赤面して、景品をあさって、チョコレートを何箱も雪兎に差し出す。 さくらがウサギのぬいぐるみがほしいと言って、雪兎がそれに合わせると、小狼と桃矢は投げ輪の勝負を始める。 二人が戦っている最中、知世はさくらに、雪兎と散歩してくるように勧める。

神社の裏で、さくらと雪兎はきれいに光る玉がゆっくりとまわりに落ちてくるのを見る。 幻想的な光景を見て、さくらはロマンチックな気持ちになる。 しかしながら、その時、桃矢と小狼が勝ち取ったウサギのぬいぐるみを持って現れる。 みんなは夏祭りに戻るが、さくらと知世はその場に残る。 その光る玉はグロウのカードで、さくらはそれを封印する。


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19. さくらと夏休みの宿題

夏休みの最後の日、さくらは宿題をたっぷり残し、大忙し。 さくらが急いで絵日記を仕上げると、ケロは簡単だからと言って、算数の宿題を引き受けてくれる。 工作の宿題に巣箱を作っていると、雪兎が家にやってくる。 桃矢の言ったとおり、さくらは巣箱の入り口を開けていなかった。 桃矢は当番 5 回と引き替えに工作を引き受けてくれる。その時、知世がさくらに電話して、図書館で一緒に宿題をしようと誘う。

算数のドリルを見直すと、ケロがやった問題がみんな間違っていたことが発覚。 あと残ったさくらの宿題は読書感想文だけになる。 さくらは 「仔豚物語」 の本を探すが、図書館のどこにも見あたらない。 図書館の人に調べてもらうと、4冊が貸し出し中で、1冊は図書館の中にあることがわかる。 その一冊は小狼が辞書を引きながら読んでいたが、ケロが小狼をからかっているうちに本は消えてしまう。

さくらと知世と小狼は 「仔豚物語」 を探し回る。 本を見つけても、次の瞬間には消えている。 図書館の中を走り回っても、捕まらない。 本を追って走っているうちに、三人は外に出ていた。 それはムーブのカードの仕業だった。 ケロはさくらに、カードの気配を読んで、次にどこに来るか予想するように言う。 さくらは意識を集中し、カードの気配を読もうとし、最後に、カードの位置をつかみ、ムーブのカードを封印する。 しかし、次の瞬間に、さくらと小狼は池に落ちてずぶ濡れになってしまう。

小狼はさくらを知世を家に連れて行き、さくらに着替えを貸す。 その時、運悪く、小狼のガールフレンドのような女の子が現れ、小狼にプレゼントしたTシャツをさくらが着ているのを見て騒動になる。

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