12. さくらの終わらない一日

さくらの学校の時計塔の鐘が、鳴るはずもない時刻に鳴り出す。 鐘の音で、さくらとケロは起きるがなにか起きているのか知る由もない。

翌朝、さくらは笛のテストがあり、ヘンな音を出して失敗してしまう。 さくらと知世が運動場で話していると、笛を吹きながら小狼がやってきて、サッカーボールが彼めがけて飛んできた。 素早く、小狼は飛び上がってボールを蹴って、ゴールを決める。 その夜、藤隆は同じ過ちをしない意味で、さくらにテストの復習をするように進め、さくらはうまく演奏できるまで笛の練習をする。

次の日に起きたことは、さくらにとって不思議な感じだった。 また、同じ笛のテストを受け、今度は完璧に演奏できた。 誰も同じ日を繰り返していることに気づいていなかったが、小狼だけは、その繰り返しに気づいていた。 小狼は、時計塔にいるクロウカードの仕業だという。 その夜遅く、さくらと知世とケロは、カードを捕まえるため、学校に来る。 フライのカードで時計塔に近づくうちに、さくらはカードの気配がわかるようになる。 ケロが言うには、タイムは時計塔と一体化してパワーアップしているらしい。 接近する敵の存在に気づき、タイムは一日を巻き戻してしまう。

さくらは、次の晩に再挑戦する。 今度は小狼もやって来て、時計塔に忍び込めばいいと提案する。 タイムのカードは逃げようとするが、前もって、小狼がお札を張っていたので捕捉される。 さくらが封印すると、タイムのカードは小狼の手に飛んでいく。


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13. さくらとゾウさんの力くらべ

ペンギン大王の滑り台が恐るべき力でひっくり返されたニュースが放送された。 その日、さくらは動物園に遠足に行く。 さくらのグループはゾウの観察、小狼のグループはナマケモノの観察を受けもつ。

観察中に、さくらはケロがリュックサックに隠れているのに気づく。 さくらは、爆発のような破壊音を聞き、すぐ目の前を、ペンギンが走り去る。 現場に駆けつける途中で、檻から逃げ出すシマウマを目撃し、最後に、繰り返される破壊と衝撃のなかで怯えるゾウの母子に出会う。 母ゾウは見えない力で空高く投げ上げられ、さくらはウィンディのカードで母ゾウを助ける。 それはパワーのカードで、ペンギン公園で滑り台をひっくり返した犯人だった。 ケロの言うように、さくらはパワーを挑発し、パワーが恐ろしい勢いでさくらを追いかける。 さくらはパワーと勝負する協議の名前を言わないといけなくなり、「つなひき」 と叫ぶ。

パワーはとても強く、簡単にさくらは前に引き寄せられる。 ケロはウィンディを使うように指示するが、さくらは手がふさがってそれどころではない。 そこを母ゾウが、綱引きを手伝ってくれる。 その様子を、小狼は樹の上からうかがっていたが、タイムのカードで時を止め、樹から降りると、パワーの手からロープを抜き取り、樹の上に戻ってから時間を戻す。 さくらとパワーは後ろにひっくり返り、まるでさくらが勝ったかのように見えたので、無事、さくらがカードを封印することができる。 最後に、さくらは封印したカード使って、ひっくり返されたペンギン大王をもとに戻す。


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14. さくらと桃矢とシンデレラ

雪兎はさくらに星條高校文化祭のチケットを渡し、さくらは知世と一緒に文化祭に来る。 さくらたちは、雪兎のクラスがやっている駄菓子屋さんに来るが、そこで、長居している小狼に会ってしまう。 雪兎はその後、さくらたちを案内して構内をまわり、途中で、バスケットボール部と勝負して、さくらと知世と小狼のためにぬいぐるみを勝ち取る。

さくらたちは、桃矢のクラスの演劇、シンデレラを見る。 桃矢がシンデレラをやっているのを見て、さくらはあっけにとられるが、高校の女子たちが歓喜の声を上げている。 おかしなことに、雪兎は魔法のサバ缶の役で、シンデレラに魔法をかけてきれいな女性にする。 それはヘンな劇で、新でれたの意地悪な姉たちと母親の役者は男で、王子様役も容子という女の子だった。 ちょうどその時、奇妙な霧が会場に入り、桃矢と容子がバルコニーに建っている時にバルコニーを腐食し、壊してしまう。 容子はバルコニーから滑り落ち、その手を桃矢がつかみ、容子はぶら下がった状態になる。 それはミストのカードの仕業で、さくらはシャドウを使ってミストを包み込んで封印する。 それと同時に、桃矢と容子は落下するが、小狼の風邪の魔法で、二人は無事に助かる。

劇の後、容子は桃矢が好きだと告白するが、桃矢は他に好きな人がいると言って断る。 しかし、容子のお願いをきいて、桃矢は容子とフォークダンスを踊る。


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15. さくらとケロの大げんか

ある晩、小狼は嵐のような渦に身を投じ、魔法を使ってストームの力を封じる。 それてストームは小狼のものになる。 さくらが家に帰り、ケロはじっと考え込んでいるので、さくらが呼びかけても気づかない。 怒ったさくらは大声を出し、二人はケンカを始める。

翌朝、さくらが仲直りをしようとケロに話しかけた時、ケロはさくらに、引き出しのものを放り出してくくった自分の部屋を見せる。 それで、二人はケンカを再開する。 怒ったケロは、さくらが学校に行っている間に、ウィスキーチョコレートを食べて酔っぱらい、家を飛び出す。 さくらは少し反省して、ケロが帰って来るのを待つが、その晩は帰って来なかった。

ケロは幼いあかねに拾われ、ケロのことをネコだと思いこんだあかねはケロを飼うことにする。 あかねは、母親と暮らしているが、母親が仕事中は、まだ幼いにも関わらず、一人で留守番。 ケロはさくらにファックスを送り、そのファックスから、知世はケロがいるだいたいの場所を特定する。

あかねの家では、あかねを含め、突然、すべてのものが宙に浮かび上がる。 ケロはすぐにフロートのカードだとわかるが、幼いあかねは窓の外に出て空高く浮き上がりながら喜んでいる。 ケロはあかねを助けようと急激に上昇するが、力を使い果たしてしまう。 運良く、さくらが落下するケロを受け止め、フロートのカードを封印する。 ところが、突風により、さくらはあかねを受け止め損ない、彼女は地面に向かって落下する。 ケロは急降下してあかねを捕まえ、さくらはウッドのカードで落下の衝撃を和らげ、二人は無事に地面に到達する。

数日後、あかねの母親は、あかねと一緒に入れるような仕事に転職し、引っ越しをすることとなる。 それで、あかねがケロとお別れをすることに。 さくらはケロを飼ってあげると申し出て、ケロはさくらの家に戻ってくる。

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