4. さくらのくたくた日曜日

さくらは日曜日に家事をすることになっていたのをすっかり忘れて、知世と森林公園に ピクニックに行く約束をしていた。 桃矢と藤隆のおかげで、さくらは順番を思い出し、 森林公園に行くのを諦める。

さくらは家の掃除を始め、ケロも洗濯を手伝うことに。 掃除していると、幸運にもウッドと レインのカードを見つける。 しかし、藤隆から、忘れ物をバス停まで届けてほしいと電話があり、 さくらはカードに名前を書かずに外出してしまった。

さくらが家に帰ると、地下室から物音が聞こえ、地下室から樹が急速に伸びてくる。 さくらとケロは樹に縛られて玄関まで運ばれる。 さくらが名前を書かなかったので、 ウッドのカードが発動したのだ。その時、知世がやってきてさくらとケロを樹から解放してくれる。 さくらはすぐに起きあがり、ウッドを封印するが、カードはまたすぐに発動する。 成長するウッドに追われて、さくらたちはバルコニーに出てきた。 ウッドは日光を 求めて、依然と成長を続けている。 早く手を打たなければ、さくらの家が壊れてしまう。

知世がもってきたバトルコスチュームに着替え、地下室に降りると、レインのカードも 発動していた。 レインは無邪気に地下室で雨を降らせ、そのせいでウッドが急速に成長して いたのだ。 さくらはウォーティを使って、レインを水の中に閉じこめて封印する。 一方、おとなしい性質のウッドのカードは、自らきれいな情勢の姿をした実体に変化した後、 カードに姿を変える。

その後、さくらは家を片づけないといけなかったが、知世も手伝ってくれた。 桃矢が帰る頃には、さくらはすっかり疲れて眠ってしまう。


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5. さくらとパンダとかわいいお店

さくらは登校中にきれいな女の人に出会う。 彼女は店の準備をしていたが、 どこかそそっかしい。 彼女は松本真樹といって、さくらの学校が終わる頃には店を始めていると 言ってくれる。 学校では、ツインベルというその店の話で持ちきりになり、 さくらたちは帰り道にその店に寄ってみることに。 しかし、真樹はまだ店の準備で悪戦苦闘。 さくらたちは真樹を手伝う。 千春はかわいいパンダのぬいぐるみを見つけ、その場で買う。

さくらたちは千春の家に寄っっていった。 千春はたくさんの集めたぬいぐるみを見せてくれた。 ちょうど、みんなが部屋から出た時、部屋から物音がしたので戻ってみると買ったばかりの パンダのぬいぐるみが消えていた。

次の日、ぬいぐるみを買うと泥棒に入られるという店がある話を、母親から聞いたと知世は さくらに言う。 ツインベルに行ってみると、ツインベルがその問題の店であることを 真樹は告白した。

その晩、さくらと知世がケロを連れて店に入ると、ケロはクロウカードの気配を感じる。 さくらとケロは、知世が真樹の注意を引きつけている間、店の中をしらみつぶしにカードを探す。 隠れていたカードはジャンプで、ぬいぐるみのような見かけをしている。 ジャンプは店の外に飛び出し、さくらとケロは後を追う。 さくらが飛びつくと、ジャンプは夜空高く飛び上がり、上空でさくらを振り落とす。 さくらはフライのカードでジャンプを追い、ペンギン公園に降り、ウッドのカードでジャンプを 捕まえようとする。 ジャンプはなんとか外に逃げ出し、ツインベルからぬいぐるみを呼び寄せ、 合体して怪獣になる。 しかし、バランスを崩して倒れたので、そのまま、さくらは封印する。


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6. さくらとお母さんの思い出

チアリーディング部の練習中、奈緒子は裏山で見たお化けの話をする。 さくらはその話を怖がるが、千春はみんなで確かめに行こうと言い出す。 さくらは知世に一緒に来てくれるように頼み、みんなで裏山の林に入る。 問題の現場に着くと、みんなは怖いものを見てしまう。 しかし、不思議なことに、全員が見たものはまちまちだった。

さくらはケロとお風呂に入り、自分が見たお化けの話をする。 さくらは、それがクロウカードであればいいと思っているが、 ケロはそう思いにくいと言う。風呂から上がって、さくらは食卓の上に、 亡くなった母親 撫子のきれいな写真が飾ってあることに気づく。 それは、 撫子が16歳の時の写真だと藤隆は言った。

知世はさくらに電話して、千春が他の友達を連れて山に入り、お化けから逃げる時に ケガをした人がいたと話す。 お化けは怖いが、さくらと知世とケロは、 それがクロウカードの仕業か確かめに行く。 それでさくらは亡くなった母親 撫子の姿を見て、歩み出す。 ケロがさくらを止めようと飛んでいくが、何らかの力でケロははじき飛ばされる。 目の前の母親に夢中になって、さくらは歩き続け、ついに崖から落ちる。 運良く、崖の下に雪兎が歩いてきて、さくらを無事に受け止める。

さくらは気がつくと雪兎の家にいた。 さくらを危険な目に遭わせると言うことは、 見たものは母親ではないはずだと、雪兎は言う。 雪兎は再び、さくらを寝かせ、 迎えに来た桃矢がさくらを連れて帰る。

翌日、さくらは、お化けが母親なら言いたいことがあるかもしれないと言って、 もう一度、お化けを見に行きたいと言う。裏山で、さくらは再び崖から落ちるが、 雪兎の言葉を思い出し、崖の上に戻る。 そのお化けはイリュージョンのカードとわかり、 さくらは封印する。


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7. さくらの怪盗初挑戦!?

課外授業で美術館に来たさくらは不思議な出来事を目撃する。 小さな男の子が絵を傷つけようとした瞬間、ほんのちょっとだけ音がなくなったのだ。 とても不思議な出来事だが、さくらには霊的なものは感じなかったので、 クロウカードの仕業かも、とさくらは思う。

家に帰ってケロに話すと、サイレントの仕業に違いないとケロは断言する。 しかし、サイレントは無口なので、ケロもよくわからないと言う。 さくらと知世とケロは美術館に忍び込むが、警備員が巡回するまで 1 時間しかない。 美つかんで男の子が忍び込んでいるのを見るが、それは、昼間 絵を傷つけようと していた子だった。 その子は優希という名で、実は、傷つけようとしたのではなく、 絵を直そうとしていたのだった。その絵は、優希の亡くなった父 橘天海の作品だった。 それは橘天海の最後の作品で、サイレントに乗っ取られ、優希は誰かが絵の上に 女性を描き足したと思い、絵をはがして修正しようと思っている。

さくらたちはその絵に向かって歩いて行き、知世は、さくらが魔法を使えるようにと、 優希の注意を引く。 ところが、優希は興奮して大声を出し、サイレントのカードの魔法によって、 彼らは中庭に移動させられる。 次に優希は、道具を床に落としてしまって、物音を立て、それでサイレントに 移動させられる。 その次には、ケロがくしゃみをして、さくらがそれをフォローし、 また同じ目に遭う。

圭瓶がまわってくる時刻が近づき、さくらは戻ることを躊躇するが、優希は一人で 中に入っていく。 そこで巡回中の警備員に出くわし、優希は捕まってしまう。 さくらはシャドウのカードで、窓ガラス越しに、警備員を突き飛ばし、優希を助ける。 続いて、シャドウのカードでサイレントも封印する。

優希が中庭に戻ってくると、さくらはサイレントが乗っ取っていた絵を指さす。 その瞬間、優希の帽子が滑り落ち、長い髪の毛が現れる。 優希は、その絵に描かれていた女の子だった。 優希は喜んで、さくらと知世に感謝し、 手を振りながら走って帰っていく。

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