課外授業で美術館に来たさくら (Sakura) は不思議な出来事を目撃する。 小さな男の子が絵を傷つけようとした瞬間、ほんのちょっとだけ音がなくなったのだ。 とても不思議な出来事だが、さくらには霊的なものは感じなかったので、 クロウカードの仕業かも、とさくらは思う。
家に帰ってケロ (Kero) に話すと、サイレントの仕業に違いないとケロは断言する。 しかし、サイレントは無口なので、ケロもよくわからないと言う。 さくらと知世 (Madison) とケロは美術館に忍び込むが、警備員が巡回するまで 1 時間しかない。美術館に男の子が忍び込んでいるのを見るが、 それは、昼間 絵を傷つけようとしていた子だった。 その子は優希 (Alex) という名で、実は、傷つけようとしたのではなく、 絵を直そうとしていたのだった。 その絵は、優希の亡くなった父 橘天海 (Douglas Mills) の作品だった。それは橘天海の最後の作品で、サイレントに乗っ取られ、 優希は誰かが絵の上に女性を描き足したと思い、 絵をはがして修正しようと思っている。
さくらたちはその絵に向かって歩いて行き、知世は、 さくらが魔法を使えるようにと、優希の注意を引く。 ところが、優希は興奮して大声を出し、サイレントのカードの魔法によって、 彼らは中庭に移動させられる。次に優希は、道具を床に落としてしまって、 物音を立て、それでサイレントに移動させられる。 その次には、ケロがくしゃみをして、さくらがそれをフォローし、 また同じ目に遭う。
警備員がまわってくる時刻が近づき、さくらは戻ることを躊躇するが、 優希は一人で中に入っていく。 そこで巡回中の警備員に出くわし、優希は捕まってしまう。 さくらはシャドウのカードで、窓ガラス越しに、警備員を突き飛ばし、 優希を助ける。続いて、シャドウのカードでサイレントも封印する。
優希が中庭に戻ってくると、さくらはサイレントが乗っ取っていた絵を指さす。 その瞬間、優希の帽子が滑り落ち、長い髪の毛が現れる。 優希は、その絵に描かれていた女の子だった。 優希は喜んで、さくらと知世に感謝し、手を振りながら走って帰っていく。
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さくらちゃんが美術館であった子は Alex (アレックス) という名で、 画家 Douglas Mills (ダグラス・ミルズ) の子供です。 | さくらちゃんが美術館であった子は 優希 という名で、 画家 橘 天海 の子供です。 |
小狼くんが最後に登場しますが、 既にさくらちゃんのことを知っています。 | 最後に、クロウカードの気配を追って小狼くんが登場しますが、 この時は、まだ、さくらちゃんのことを知りません。 |