どうして本当は雪兎 (Julian) だったユエ (Yue) と戦わないといけないのか、 どうして、クロウカードをみんな捕まえたのに、終わりにならないのか、 さくら (Sakura) は混乱していた。 今、目の前に見えるものは、以前、夢の中で見たことがあるもの。
ユエはもう一度さくらを催眠状態にして、 ジャンプのカードでユエがいるタワーにさくらを来るようにしむける。 タワーの第一展望台の屋根にたどり着くと、さくらは意識を戻す。 さくらは、本当は雪兎だからユエを傷つけることはできないと言って、 戦うことを拒む。 ユエが結晶を弾丸のように放つと、さくらはフライで逃げ出す。 ユエはさくらを追い、攻撃を続ける。 さくらは何度もタワーに打ちつけられ、最後に、展望台の上に落下する。 負けるとこの世の災いが降りかかるということと、 ユエを傷つけたくないと言うことで、さくらはジレンマに悩んでいる。 そういう思いから、さくらはウッドのカードを使ってしまうが、 それは間違いだった。 ウッドはユエの支配下なので、魔力ははじき返され、さくらは蔓 (つる) で 巻き付けられてしまう。 この世の災いとは、クロウカードに関わった者が、 クロウカードに関する出来事をすべて忘れることだった。 さくらの視界は真っ暗になる。
さくらは目覚まし時計で起き、急いで階段を下りると、なにかがおかしい。 桃矢 (Tori) はさくらをいじめないし、テーブルの上に写真が飾っていない。 学校に行ってもなにかがおかしい。 知世 (Madison) は親友ではなくなっているし、 小狼 (Li) も変わってしまっている。 さくらの生活に、以前のような活気がなくなっている。 放課後、衝動的に雪兎の家に歩いていくが、そこは廃墟だった。 孤独感を感じ、泣き出しそうになると、 さくらの名を呼ぶ声が聞こえてきた。 確かに、自分のまわりから、自分の名を呼ぶ声が聞こえる。
さくらは意識を取り戻し、自分を拘束する蔓をはじき飛ばした。 後ろには、観月先生 (Ms. Mackenzie) が立っていた。 先生が、クロウ・リード (Clow Reed) が作った鈴を使ってさくらを呼び戻してくれた。 元気を取り戻し、さくらが杖にとるべき行動を問うと、封印の杖は形を変える。 新しい杖でウィンディを使うと、さくらは、 見事にユエを風のカプセルに閉じこめることができた。 そして、ユエはさくらを新しいクロウカードの主として認める。 目を閉じると、さくらはクロウ・リードに会う。 クロウはこれまで、さくらを見守ってきたことを言う。 新しい杖は、太陽でも月でもない、さくらの星の力によって創られたこと、 さらに、さくらの星の力は、常に進むべき道を照らす大きな光を放つようになると、 クロウは言った。
みんなが待っている地面にたどり着くとさくらは目が覚める。 さくらはクロウカードの主になった。 ユエはまだ、さくらの魔力がクロウカードすべてを支配するには 不十分だと懸念しているが、ケルベロスは、 二人で仮の姿のままさくらのそばにいて、必要な時にさくらを 助けてあげればよいとユエに言う。
Cardcaptors | カードキャプターさくら |
最後の審判で主候補が負けてしまった場合、 二度と最後の審判を受けることがないように、 クロウカードに関わるすべての者は、 クロウカードに関する一連の出来事をすべて忘れる、 ということでしたね。 | 最後の審判で主候補が負けてしまった場合、 主候補を最も愛しているクロウカードたちに 悲しい思いをさせないために、 クロウカードの関わったすべての者たちは、 一番好きな人に対する好きという気持ちを忘れてしまうんです。 |