The Third Element


あらすじ

さくら (Sakura) は授業中に居眠りして、不思議な夢を見る。 さくらはビルのてっぺんに立って、タワーを見ている。 そして、髪の長い人もいる。 帰り道で、さくらが知世 (Madison) に夢のことを話すと、 ケロ (Kero) に訊いてみては、と知世は言う。 さくらは、それが自分に課せられた試練だと思い、 自分で答えを見つけると言い張る。

次の日、ドリルチームの選抜で、カードがすべて集まればケロが いなくなってしまうのでは、とさくらは不安になる。 苺鈴 (Meilin) は小狼 (Li) に訊いてみるように勧める。 さくらはケータイで小狼に電話しようとするが、悩み続ける。 それで、ケロ (Kero) が代わりに短縮ダイヤルを押すが、電話に出たのは小狼ではなく、雪兎 (Julian)。 それで、さくらは雪兎と冬のカーニバルに行くことに。

ケロと知世は、さくらを尾行して、カーニバルでのさくらを撮影する。 さくらと雪兎は、カーニバルで、小狼と苺鈴に会う。 実は、苺鈴は雪兎の注意を引いて、さくらと小狼が クロウカードの話をできるようにするつもりだ。 四人は、乗り物を楽しんだ後、昼食をとることにする。 さくらはそこで、小狼と二人でカードの話をするつもりだった。 ところが、電線に取りつけられた照明が燃えだし、火が広がっていく。 小狼はカードを使って時間を止め、さくらはカードで、 タイムの魔力が切れる前に周囲の人々を眠らせる。 さくらがウィンディを使うと、火は広がり、ケロが現れて、 四大元素の一つで、攻撃魔法でもあるファイアリのカードの仕業だから、 ウィンディとウォーティを同時に使うように言う。 難しい魔法だが、さくらはカードを二枚同時に使い、 ファイアリをうまく捕まえることができた。

さくらと雪兎が観覧車に乗っている間、ケロは夜空に飛び立ち、 ファイアリのカードで取り戻した力を使って、火の粉を降らせて夜空を飾る。

CCS 第35話との違い

Cardcaptorsカードキャプターさくら
この吹き替えはかなりひどいです。 ストーリーラインがメチャクチャ。 もとのお話は、かわいらしいクリスマスのお話です。
さくらちゃんのクラスはドリルチームのトライアウトを受けることに。 ドリルチームのトライアウトとかじゃなくて、 単なる体育の授業なんですけど。
さくらちゃんは、間違って雪兎さんをデートに誘ってしまいました。 本当は小狼くんに電話するつもりだったのに。 さくらちゃんは、なんとか、雪兎さんをデートに誘うことができました。
小狼くんは、ドリルチームのキャプテンになったので、 近衛兵行進みたいな歩き方になっています。 小狼くんは雪兎さんと一緒にいるので、緊張して、 ギクシャクした歩き方になっています。

いちゃもん


Nelvanaの努力

このエピソードの吹き替えのひどさは、雪兎さんに対する小狼くんの やおい的感情を隠蔽するための努力によるものです。 遊園地で、雪兎さんに会った小狼くんは緊張して ロボットみたいな歩き方になってしまいます。 Cardcaptors では、ドリルチームに夢中になっていたので、 変わった歩き方をしていることになっています。

ドリルチームとは日本でほとんど聞くことがありません。 これは、チアリーディングのカテゴリーの一つです。 特に、ダンスを専門にするチアリーディングのグループをドリルチームといいます。 米国では、多くのハイスクールと、一部のジュニアハイスクールに 本格的なチアリーディングの部隊がいて、 さらにドリルチームまで構えていたりします。 ドリルチームは誰でも入れるわけではなく、 オーディションによって入部者を選考します。 それが選抜会 (トライアウト) です。 選抜会では実技だけでなく協調性なども判定するため、 運動能力検査の他に面接をするところもあるとか。 小狼くんの場合は、鉄棒で顕著な運動能力を認められ、 キャプテンに選ばれたのでしょう。

で、話は戻りますが、小狼くんの やおいロマンス を隠すため、 このドリルチームを使ったわけですね。 それから、さくらちゃんが 積極的に雪兎さんを デートに誘うことも変更。 このような涙ぐましい努力の結果、こんなひどい吹き替えになってしまいました。


閉じる


Sakura's BME Clinic © 2002 Yuki Neco